イッセイです。ホイヘンスさんの追試をさらに簡単にすることができました。
氷州石に細い光を当てるには
《偏光板であそぼう》によると,ホイヘンスさんは太陽光線を細い光にして氷州石に当てて研究したそうです。
太陽光では,昼間しか実験ができません。定時制高校は夜なので,これでは困ります。
細くて平行な光といえば,レーザー光です。「それなら,レーザーポインタを使ったらいいのではないか!」と思いつきました。
仮説社発行の『たのしい授業 2018年2月号』に「氷州石の不思議な性質」という私のレポートを載せいていただいたのは,大きな氷州石で実施したときのことでした。
今日は生徒に配った小さな氷州石に当ててみました。
すると,結晶の内部に割れがないものだと小さくてもきれいに2つの光に別れることを示すことができました。
なんと小さな氷州石でも同じことを示すことができたのです。
「おお!2つに分かれとるやん!」と喜んで生徒に見せて回りました。

写真ではなかなか肉眼で見えている様子を表現できませんでした。

レーザー光がカメラにとっては明るすぎるのでしょう。
レーザー光が綺麗に見えるように撮影すると周囲が暗く写ってしまいます。人間の眼と脳はすばらしい画像処理をしているものだなあと妙に感心しました。
とにかく,二つに分かれてレーザー光を一人ひとりの生徒に見せて回ることができて,今日はラッキーでした。
偏光板でついたり消えたりするのか
さて,この二つの光は偏光なのでしょうか。
それを確かめるには,偏光板をあいだに入れて偏光板を水平に回転させた時に光が消えたり出てきたりするかをみればよいはずです。
一人ひとりに見せて回って,「間に入れてね,ここよ」と話しつつ実演していきました。すると,見事に一つずつ消えたり現れたりします。
そんななか,机の上に置いた偏光板でも実演できることがわかりました。

机の上に置いた偏光板に2つに分かれた光をあてておいて,偏光板をそのまま回転させると,1つだけ消え,それが復活すると他方が消え,とするのをみることができました。
ホイヘンスさんの実験の追試を簡単にできるものだなあと思ったのでした。