筑後川の山田堰の取水の仕組みがわかった気がしました

イッセイです。通るたびに気にして眺めていましたが,やっと構造を理解できたように思えました。

目次

山田堰の位置

esonosyuku
恵蘇宿あたりの地図

山田堰は,中村哲医師がアフガニスタン復興支援のために取り入れた技術であることで,再度有名になっている筑後川の取水堰です。朝倉市にあります。

昔から暴れ川として有名だった筑後川から,増水して暴れているときにも,水が少なくておしとやかなときにも,安定して一定量の水を分けてもらう工夫が山田堰なんだなと,今回観察して思いました。

恵蘇八幡宮近辺の,楠の巨木がすばらしい

様々な方向から見た山田堰

yamadaseki
左側が筑後川上流です。右下に水門が見えます。

石積みによって筑後川本流が3つに別れて流れています。

石積みは写真で言えば,奥の方に向けて斜めに作ってあります。

yamadaseki
水門の方を見ると

神社などがあって昔から大切にされてきたんだなと思えます。茶色の小屋みたいなのは,水門です。

suimon
取水するための水門ちかくでみた山田堰

上流から取水する量だけ導いて,他の水は本流に流れるように調整しているのが見えました。

suimon
水門を裏から見ると

水門を裏から見ると,実は岩山をトンネルにしてくり抜いてありました。

yousuiro
取水した水を灌漑に利用しています

取水した水は水路を通って下流部を灌漑しているのが見えました。

推理した山田堰の構造

yamadaseki
推理した概略図

筑後川を折り曲げるように突きでた尾根(岩山)のところを利用して山田堰をつくったんだなと思います。

岩山の上流部には,取水したい量だけの水が流れてくるようにしています。そして,石積みの傾斜地を作っておくことによって,余分の水は本流に流れていくようにしています。

岩山にくり抜いて作ったトンネルがあるのが肝だと思います。

なぜなら,筑後川は暴れ川なので,増水したときには人間の作ったものなど簡単に破壊していたでしょうから。

そこで,筑後川が増水していても,取水する水の量は一定となるようにトンネルを通したのでしょう。

少なくとも,V字型に岩山を切ってしまっていたら,増水したときにはとんでもない水が流れ込んできて,洪水ものととなるでしょうから,それを防ぎたかったはずです。

現在では,トンネルの入口に機械式の水門が設置してあるので,さらに有効に取水量を調整することができていると思います。

「川を堰き止めることなく,得たい水の量をちゃんと調整しつつ,大量に水を取水したい」ということを成し遂げたのが山田堰だったのだと思えました。