イッセイです。重要な補酵素の一つであるNADの分子模型を発泡スチロール球で作りましょう。
目次
NADの構造式
NADは,Nicotinamide Adenine Dinucleotide の略です。
カタカナだと,ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドです。
酵素が働く時に必要な物質=補酵素の一つです。NADがないと動けない酵素があるので,体にとって大事な物質です。
NADの構造式は以下のものです。

ジヌクレオチドというのは「ヌクレオチドが二つある」という意味です。
ヌクレオチドとは,紫で囲んだ部分です。NADは,「リン酸と糖と複素環塩基」の1セットが2つあるのです。

NADの部品を色分けしてみました。

アデニンを含むヌクレオチドと,ニコチンアミドを含むヌクレオチドがくっついたものとなっています。
NADを組み立てましょう
NADの部品を,以下のページをもとに作って準備しましょう。
アミノ基の作り方
窒素原子の切り方(N1) | 第1面 | 第2面 | 第3面 |
角度定規 | 120度 | 120度 | 120度 |
孔定規 | 24mm | 24mm | 24mm |
水素原子は半分に切っておきます。
2つの水素を窒素原子に木工用ボンドで接着しましょう。
窒素原子に1カ所磁石を埋め込んでおくと,アミノ基の完成です。

リン酸をむすぶ酸素原子
リン酸同士を結合させるための酸素原子は,接するように24mmで2回切って,断面に磁石を埋め込んで作成します。

部品を並べましょう

ニコチンアミドをつくります

ニコチン酸の酸素を外してアミノ基をつけます。

すると,ニコチンアミドの完成です。
ヌクレオチドを二つつくりましょう

塩基とリボースとリン酸をつけて,二つのヌクレオチドをつくります。
NADの完成です

二つのヌクレオチドのリン酸同士を結合させると,NADの完成です。
MolViewでもNADを作ってみました。