発泡スチロール球で,A型の抗原(糖鎖)をつくりましょう

A-type antigen

イッセイです。細胞の表面には糖でできた鎖がのびています。そのうちの一つが,血液型を示す糖鎖です。A型の糖鎖を,糖を組み合わせることによってつくってみましょう。

目次

A型の抗原をつくる糖をつくりましょう

A型の抗原は,フコース・ガラクトース・N-アセチルグルコサミン・ガラクトース・N-アセチルガラクトサミンでできています。

ストライヤー生化学 (第8版)』には,糖鎖を構成している糖の順番は載っていますが,α2などと書いてあるだけで,どちらの糖のα2がどこにつくのかが私にはわかりませんでした。

困ってしまって検索をしていたところ,生化学工業株式会社の第7回血液型には,それぞれの糖がどこでどのように結合しているかの記載がありました。

そこで,それぞれの糖の構造は『ストライヤー生化学 (第8版)』に,糖の結合は第7回血液型によることにしました。

N-acetylgalactosamine

発泡スチロール球で,N-アセチルガラクトサミンをつくりましょう

n-acetylglucosamine

発泡スチロール球で,N-アセチルグルコサミンをつくりましょう

発泡スチロール球で,β-D-ガラクトースをつくりましょう

発泡スチロール球で,フコースをつくりましょう

上記の糖の作り方によって,フコース1つ,ガラクトース2つ,N-アセチルグルコサミン1つ,N-アセチルガラクトサミン1つをつくりましょう。

まずはO型の抗原をつくりましょう

O型の抗原に,N-アセチルガラクトサミンが結合したものがA型の抗原です。

そこでまず,フコース・ガラクトース・N-アセチルグルコサミン・ガラクトースを並べて,O型の抗原をつくります。

  1. 縦に,フコース・ガラクトース・N-アセチルグルコサミン・ガラクトースの順に並べます。
  2. 上のC1を下のC3につけていきます。
  3. O型の抗原の完成です。
O-type antigen
縦に並べて,
O-type antigen
C1C3へつないでいきます
O-type antigen

発泡スチロール球で,O型の抗原(糖鎖)をつくりましょう

A型の抗原をつくりましょう

A型の抗原をつくるために,まず,O型の抗原の横にN-アセチルガラクトサミンを置きます。

A-type antigen
O型の抗原の横に,N-アセチルガラクトサミンを置きます

次に,O型の抗原のうち,フコースの次につけたガラクトースのC2Hを外します。

また,N-アセチルガラクトサミンのC1OHを外します。

A-type antigen
HとOHを外したところ

外れたHとOHは水になります。

A-type antigen
外したものは,水になりました

ガラクトースにN-アセチルガラクトサミンをつけます。

A-type antigen
ガラクトースにN-アセチルガラクトサミンがつきました。

A型の抗原のできあがり

A-type antigen
A型の抗原ができました!

A型の抗原ができあがりました。

O型に一つの糖がくっついただけの違いだったんですねえ。

赤と白と黒の塊にしか見えなくて,人間の眼にはA型もO型もほとんど区別がつかないのに,細胞はきっちり区別をしているのがすごいなあと感心します。