授業書案《太陽と地球》の検討会に参加する気持ちを生徒に伝えました。

イッセイです。今週末の検討会へ参加する気持ちを,生徒に話してきました。〈今の私〉を生徒に知って欲しいという思いからです。

クラス弁論大会に毎年参加しています

定時制課程では,生活体験発表会をどの学校も実施しています。

朝倉高校では,クラス弁論大会を経て校内弁論大会へと,2段階で開催しています。「自分のことを仲間の前で語ることによって,経験値をあげて欲しい」という〈教師の思い〉による乗り越えて欲しい壁です。

生徒にとっては嫌であることはわかっているので,毎年,私も書いて,一緒に発表しています。

今年は,今週末に参加する《太陽と地球》の検討会への気持ちを書くことにしました。

これが,発表した原稿です。

「授業書を作るということ」

皆さんに昨年授業をした《爆発の条件》は、授業書として完成するのに10年ほどかかりました。

10年ほどの間、何をしていたのかと言うと、授業をしてみて何かおかしなところはないかなと探してみたり、他の学校でも授業をしてもらって、楽しんでもらえたかどうか様子を教えてもらったりしていたのです。こんなのを実験授業といいます。

どうして実験というかというと、「仮説を立てて、結果を出し、それで判定する」からです。

この場合、「この授業書案を使ったら、とっても楽しく学べます」というのが仮説です。それを、授業してみて「本当にそうだったね」という結果を得るのか、「うちじゃあだめだったよ」という結果になるのか、実験するわけです。

もちろん私も定時制で授業します。定時制だけでなく、福岡や佐賀の小学校で授業をしたり、鹿児島大学で授業したり、福岡たのしい授業フェスタで学校の先生対象に授業したりしてきました。

また、全国の仲間も授業してくれました。

小学校で、中学校で、高校で、大学で、私以外の人が授業してくれ、「うちではこうだったよ」と教えてくました。

あと、仮説実験授業研究会の夏の合宿研究会や、冬の合宿研究会という名前の全国大会で、分科会を設定してもらっていました。分科会というのは、大会に参加された方々に向けて「こんな研究をしています」「こんな授業書案です」とお知らせし、参加者たちは「こんな文じゃ、私にはわかんない」とか「たのしー」とか反応する会です。

長い時には6時間もかけて分科会を実施したこともありました。

仮説実験授業を発明し、授業書を創作したのは板倉聖宣先生です。

私が授業書を開発するためには、ぜひとも板倉先生のノーミソの力が欲しいとおもいます。すると、板倉先生にお会いして何らかのコメントをしてもらいたくなります。お会いする機会は、全国大会の時か、授業書開発講座などといった機会しかありません。

授業書開発講座というのは、「板倉先生が現在、どんな研究をしています」というのを伺える機会でした。また、参加者にとっては「今、こんな研究をしています」と授業書案を持って行って「それはこうしたらいいよ」などと道を示してもらう絶好の機会でした。

そこで、東京の仮説社で月に一度開催されている授業書開発講座に通ったりしました。

そもそも《爆発の条件》を開発していこうと思えたのは、初めて参加した授業書開発講座で板倉先生から「化学教育を変革するつもりで取り組みなさい」と言われたことがあったからです。そのほかにも沢山の「こんなことを研究したらいいだろう」という方針を伺うことができたので、「なんとしてでも実現しなくちゃ」と思い続けることができました。

ある程度できた時、京都で合宿をしました。一気に完成に持っていくために知恵を集めようというわけです。

集まってくれたのは、徳島の小野健司さん、京都の村西正良さん、京都の林純一さんの3人です。この3人の仲間には、感謝しても感謝しきれません。とてもありがたく思いました。

その後、再び実験授業の募集をして、その実験結果を携えて、仲間の一人である京都の村西正良さんと板倉先生を訪ねました。

板倉先生に見てもらったら、「もう完成だと思っていたのに、劇的に変わった」ということが今までたくさん報告されてきたからです。

数時間の検討ののち、「特に問題を感じなかった」ということでした。

とはいえ、色々とコメントをいただきましたから、次の日、村西さんとコメントを生かす作業に取り掛かりました。ところが、これが大変でした。どこにも安心できる場所がないのです。

図書館で最初作業を始めたのですが、すぐに「喋らないで欲しい」と言われました。ひそひそだからいいかなと思っていましたが、迷惑だったんですね。仕方ありません。

マックでも、昼食を食べながら検討しました。電源はあるし、一応良かったのですが、そこまでの根性がないので、場所を変えることにしました。選んだのはネットカフェです。初めからここにきとけばよかったと思えるぐらい、一番良かったです。電源はあるし、ひそひそ喋るのは問題ないし。

集中して検討できてよかったです。こうして二人で検討したのは合わせて8時間でした。

その後、授業書として完成の宣言をして、本も自主出版しました。

いまでは、安心して授業できるようになって、とってもうれしいです。

今週末、山口の岩国で合宿検討会をします。

《太陽と地球》という、みなさんにも授業を受けてもらった授業書案について検討するのです。

ここには、車で行こうと思っていました。でも、グーグルマップで調べたら4時間近くかかるところであることがわかりました。「無理だな」と思いました。睡魔に襲われた時、抵抗できんやろうなって思ったからです。特に帰りが心配です。

だから、新幹線で行くことにしました。

新幹線で行っても4時間ぐらいかかります。でも自分で運転しないから寝て帰れるのがいいですね。

こんな風に命をかけるようなことをなぜするのかといえば、自分が協力してもらったことを、新しい授業書の完成で恩返ししたいと思っているのです。とても楽しみです。

板倉先生はすでにお亡くなりになっています。とても残念です。

しかし、板倉先生がお亡くなりになった今こそ、弟子たちの力で授業書を完成させねばいけません。

そういう気合も込めます。

土日は激しく検討していきます。

授業書を完成まで持って行った経験を生かしてこそ、板倉先生から教わったことを引き継いでいると言えると思うからです。

こうして完成に持っていけた授業書を、8月には鹿児島で講座をします。

小学校の先生が主ですが、こんな風に私は授業をして楽しんでるよって、授業をしながら話をするのです。

完成と言えるよう命を削っていきたいと思います。