野生と園芸

イッセイです。タデ原のハンカイソウの姿を見て,ハッとしました。

ハンカイソウの場合

ヒマワリみたいな花をつけるハンカイソウです。

タンポポみたいなタネをつけて,風に乗ってタネを撒き散らしているんだなあと思える姿をしていました。

ヒマワリは,こんな花です。

ハンカイソウを見ていて思い出したのは,このヒマワリの姿です。

しっかりとタネがついたままです。

でも,きっと,もともとのヒマワリは,ハンカイソウのような羽がタネについていて風に乗ってタネを飛ばしていたはずです。きっとタンポポのように。

タンポポはこんな花です。ちょっとヒマワリとは違った感じです。

ですから,いままでは「例外的にタンポポは羽のついたタネを飛ばすんだなあ」となんとなく思っていたように思います。

しかし,よく考えてみると,身近の野生の菊の仲間はみな羽のついたタネを飛ばしています。ヒマワリの方が例外的だったのです。

ヒマワリは人間に長年育てられて,タネが落ちないものが栽培する人に選ばれてきたのでしょう。食べたり油を絞ったりするのに都合が良かったに違いありません。

そこで思い出したのは緑豆です。

鞘の形はカラスノエンドウによく似ています。それなのに,鞘がはじけてタネを飛ばしません。草全体が枯れた状態になっても,ついたままです。

これも,栽培人に「はじけない鞘」が好まれたからでしょう。米も麦も同様です。人が選んでいくと,タネを撒き散らさないから収穫が容易になる品種ができていくのでしょう。

それにしてもいったい何代の選抜を繰り返していって見つけ出したものなのでしょうか。気が遠くなる時間を費やして得た形質だろうなと思えました。